NBA

左足を痛めたポールが27得点、クリッパーズが第7戦で王者スパーズに勝利

Sporting News Logo

現地2日に行なわれたプレーオフ1回戦、サンアントニオ・スパーズ対ロサンゼルス・クリッパーズの第7戦は、クリス・ポールが第4クォーター残り13.3秒から4得点をあげ、クリッパーズが111-109で勝利した。

107-107の同点で迎えた残り13.3秒、ティム・ダンカンのファウルを受けたポールは、2本のフリースローを冷静に沈めてクリッパーズが2点を勝ち越す。ポゼッションが入れ替わり、残り8.8秒にはマット・バーンズがダンカンにファウルを犯してしまい、ダンカンがFT2本を決めて再び同点(109-109)に。タイムアウト後、クリッパーズはポールが、残り1秒にフローターバンクショットをねじ込み、これが決勝点となった。

試合序盤に左足ハムストリングを痛めたポールだったが、治療を受けてコートに戻ると、後半だけで4本の3ポイントシュートを含む18得点をマーク。ポールは、第3Qも足を引きずりながらプレーを続けたものの、同ピリオド終了直前には、3Pライン手前からのロング3Pを成功させ、チームに勢いをもらたした。

ポールは、試合前にドク・リバースHCからブレイク・グリフィンと共に呼ばれ、ラストショットを打つシチュエーションになった場合について話をされたと、試合後に明かした。

「今シーズンは同じような状況でシュートを外すことが多かった。それについて話し合って、ようやく本当に必要な場面で決められたよ」(ポール)。

リバースHCは、ポールの気持ちの強さを称え、「本当に気持ちの強い選手だ。あそこまで意思の強い彼に、私は心底惚れている」と、絶賛した。

クリッパーズ(4勝3敗)は、ポールのほか、グリフィンが24得点、13リバウンド、10アシストのトリプルダブル、バーンズが17得点、ジャマール・クロフォードが16得点、J.J.・レディックが14得点だった。

敗退が決まった昨季王者のスパーズ(3勝4敗)は、ダンカンが27得点、トニー・パーカーが20得点、ダニー・グリーンが16得点、カワイ・レナードが13得点をあげた。

ダンカンは、「(ポールのラストショットは)信じられないくらい素晴らしかった。彼が足を痛めたままプレーしていたのはわかっていた。彼はそれでも最後までプレーした。僕らが2人で対応したのに、最後のショットは本当に信じられないよ。彼は偉大なリーダーで、最後のプレーは本当に素晴らしかった。対戦する側でなければ良かったと、心から思う」と語った。

クリッパーズは、ウェスタン・カンファレンス準決勝でヒューストン・ロケッツと対戦する。

ボックススコア

[関連記事]

[ギャラリー] クリッパーズ対スパーズ第7戦

著者