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[西決勝第4戦プレビュー] ウォリアーズ対ロケッツ

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ゴールデンステイト・ウォリアーズは、最後に優勝した1974-75シーズン以来となるファイナル進出まで、あと1勝に迫っている。仮に、現地25日にトヨタ・センターで行なわれるヒューストン・ロケッツとのウェスタン・カンファレンス決勝第4戦に敗れたとしても、さほど影響はないだろう。

ウォリアーズのオフェンスを牽引するステファン・カリーのモチベーションは下がっていない。「経験したことも、到達したこともないことばかりだから、貪欲な姿勢を維持するのは難しくない」と話すなど、気合と気迫に満ちている。

一方、まさかの3連敗であとがなくなったロケッツに必要なのは、挽回するという強い気持ちだ。プレーオフ期間中、リーダーとしてチームを鼓舞し続けているドワイト・ハワードは、「ポジティブに考えないといけない。ネガティブな気持ちはチーム内に伝染してしまう。僕らは、プレッシャーに潰されて、心を折られるようなチームにはなりたくない」と、敗退ムードになりかけのチームに檄を飛ばす。

今シリーズでもその活躍が際立つカリーは、115-80で快勝した第3戦では、40得点に加え、リバウンドでも注目を集めた。身長190cmのカリーが、211cmのハワードからオフェンシブリバウンドを奪った姿が話題となったからだ。

本人は、「誰も予想していなかっただろうし、驚いただろうね。適切な位置、適切なタイミングだっただけ」と謙遜している。しかし、事実として、ウォリアーズがチームリバウンド数で60-39、オフェンシブリバウンド数でも17-9と大きく上回り、インサイドゲームも支配した。

自分たちの領域でも本来の力を発揮できなかったロケッツは、果たして第3戦の大敗から立ち直れるだろうか。

このままウォリアーズが勝ち上がるのか、それともロケッツがわずかな希望を見出すのか、第4戦も目が離せそうにない。

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