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[2015 NBAオールスターゲーム試合後コメント]L・ジェイムズ「今のリーグは良い方向を向いている。才能に溢れた若い選手たちが、素晴らしいバスケットボールをプレーしている」

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現地15日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行なわれた第64回NBA オールスターゲームにオール・イーストの先発として出場したレブロン・ジェイムズ(クリーブランド・キャバリアーズ)のコメント。

レブロン、ザ・ガーデン(MSGの愛称)でのオールスターゲーム出場、そしてコービー・ブライアントに並んでオールスターゲーム通算最高得点(280点)に並んだことについて聞かせて欲しい。
ザ・ガーデンで、最高峰のレベルの試合で、たくさんのファンの前でチーム、そしてリーグを代表してプレーできたのだから最高。ここのファンはバスケットボールへの造詣が深い。とても意味のあることだね。いつだって偉大な選手と肩を並べられるのは名誉なこと。これからもレベルアップし続けたい。そして、これからも僕が何故この場にいられるのかを理解し続けたいと思う。

MVPを受賞したラッセル・ウェストブルックは41得点を記録した。ウィルト・チェンバレンは42得点、マイケル・ジョーダンは40得点を球宴で記録した。今日のウェストブルックのパフォーマンスをどう思った? そしてメロ(カーメロ・アンソニー)、CP3(クリス・ポール)と一緒に球宴の舞台に立てたことは、どういう意味を持つ?
ウェストブルックは試合開始からMVPを狙っていたんじゃないかな。彼は信じられないくらい素晴らしい選手。彼の才能は信じられないくらいに凄い。体力、身体能力、試合に対する取り組み方、すべてが素晴らしい。リーグにとっても良いことだし、大舞台で実力を発揮したのだから、素晴らしいよ。2つ目の質問に対する答えだけれど、僕はいつだって自分の兄弟であるDウェイド(ドウェイン・ウェイド)、メロ、CPと会うのを楽しみにしている。僕ら全員が、こういう機会を持てて当たり前とは考えていないから。

レブロン、あなたは頻繁にキャリアにおける自分の立ち位置について話をしていますね。今日のように、今NBAを引っ張っている若い選手との試合を楽しめた? そして未だにトップレベルでも高い実力を発揮できたことを楽しめた?
もちろん楽しむべきこと。昔は僕も若い選手の1人で、僕よりも経験豊富な選手たちを見てきた。その中で爪痕を残そうとした。今では役割が逆転したけれど、リーグには今、優れた選手が揃っている。これからもリスペクトの精神を持って、リーグを代表する上で必要な役割をコート内外で担っていく。ただ、今のリーグは良い方向を向いている。才能に溢れた若い選手たちが、素晴らしいバスケットボールをプレーしているからね。

今年のオールスターブレイク期間が延長され、レギュラーシーズン後半戦に向けて休養を取れたこと、そして気持ちを切り替えられることについては、どう思う?
チームが何を成し遂げられるか、とても興奮しているよ。僕らはブレイク前に素晴らしいプレーを見せられた。ここ16試合で14勝をあげられたからね。これから少し休んで、水曜(同18日)には練習場で軽く身体を動かして、木曜(同19日)からハードな練習をして金曜(同20日)のワシントン・ウィザーズ戦に向けた準備をしていく。

ラッセル・ウェストブルックの成長に繋がる助言を1つするとしたら、どういう言葉をかける?
ラッセル・ウェストブルックのままでいること。周りの考えを気にしないこと。そうすれば、彼は変わらずにいられる。

周りの考えを気にしないこと、とはどういう意味?
自分自身でいるということ。それだけ。彼は素晴らしい才能に恵まれた稀な存在の1人。そしてそれを毎試合で証明している。僕から彼に助言することなんてないよ。彼は素晴らしい。

先週オールスターブレイクに入る前の時点では、オールスターゲームへのアプローチの仕方を決めていないと言っていた。今日のようにアタックすると決めたのはいつ?
フィーリングかな。ファンの皆が、今日の様な素晴らしい試合に出られるよう僕に投票してくれた意味を考えたら、きっと僕のプレーをみたがっていると思ったから。彼らは、僕が今季開幕から続けているようなプレーをみたかったはず。だから僕に投票してくれたんだ。つまり、積極的なプレーを見せるのは僕の義務。ファンの皆がみたいものを見せられたなら良いと思う。

ここ数年、そして特にここ数日、ザ・ガーデンでプレーできることへの感謝、愛に似た感情を言葉にしているが、なぜニックス移籍は実現しなかったのだろう?
さぁ、わからないね。そういう方向に行かなかったということ。1年目から7年目までクリーブランドでプレーして、2010年にFA権を取得した時、僕にとって最良の決断はマイアミに行くことだった。そして去年の夏にFA権を取得した時、地元に戻ることがベストと判断した。家族も支持してくれた。そういう決断をしたということだよ。

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