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ファイナル第4戦プレビュー

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計り知れないほどの疲労レベルにあるレブロン・ジェイムズは、それでもクリーブランド・キャバリアーズを引っ張り続けている。レギュラーシーズン序盤には、チームの完成度の低さからファイナル進出も危ぶまれたが、球団史上初優勝まで、あと2勝に迫った。

プレーオフに入って以降オールスター選手2人が怪我で戦列を離れ、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのファイナル第3戦後には、カイリー・アービングの代役として先発を務めるマシュー・デラベドバが病院に搬送されるアクシデントが発生。ペリメーター内の守備に優れるイマン・シャンパートも肩を痛めた。幸い、デラベドバもシャンパートも大事に至らず、6月11日(日本時間12日)に行なわれる第4戦に出場可能となっている。

一方のウォリアーズは、なんとしても敵地で1勝をあげ、2勝2敗に戻してホームに戻りたいところだが、今回のシリーズでは、すでに2試合でオーバータイムにもつれながらも、1試合平均97.3得点にとどまっている。ステファン・カリーが試合前日の会見でも語っていたように、第3戦までの結果だけを見れば、メンフィス・グリズリーズとのウェスタン・カンファレンス準決勝の状況に近い。ウォリアーズが第1戦に勝利した後、第2、3戦で連敗を喫し、1勝2敗という状況を作ったからだ。

グリズリーズに第2戦で90点、第3戦で89点に抑えられたウォリアーズは、第3戦から普段のオフェンスを取り戻し、3連勝で同カンファレンス決勝に進出している。キャブズとの第4戦からも同様の流れに乗れるかがシリーズの1つのカギになるかもしれない。

ここからは気持ちの勝負になる。より勝利を欲するチームが僅差の勝負をものにし、優勝に近づくだろう。キャブズが3連勝で王手をかけるか、それともウォリアーズがシリーズをイーブンに戻すか、第4戦からも目が離せない。

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