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球団史上4位の連勝記録を達成したセルティックスが示した気持ちの強さ

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11月22日(日本時間23日)に敵地で行なわれたマイアミ・ヒート戦に98-104で敗れ、ボストン・セルティックスの連勝は止まった。今年の感謝祭には、ここ1か月以上も無敗を維持してきたセルティックスに感謝の気持ちを表すべきだろう。

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もちろん、連勝記録を維持したまま感謝祭を迎えたかっただろうが、そうはならなかった。この結果はネガティブな要素である一方、ポジティブな要素も多い。

NBA優勝17回を誇るセルティックス史上において、今回の16連勝は球団史上4位の記録だ。つまり、2017-18シーズンのセルティックスより長い連勝記録を達成したシーズンは、わずか3シーズンしかない、ということだ。

今回の連勝中に6試合でダブルダブルを記録したアル・ホーフォードは「本当に驚くべきことだと思う」と話す。

「連勝中の試合では、相手を圧倒する必要はなくて、チームの気持ちの強さのほうが重要だった。その点は忘れないでもらいたい」。

10月18日(同19日)のミルウォーキー・バックス戦の敗戦を最後にヒート戦まで無敗を維持した今季のセルティックスだが、すべてが順調に進んできたわけではない。

●クリーブランド・キャバリアーズとの開幕戦では、わずか開始5分で今夏加入したゴードン・ヘイワードが重傷を負い、離脱した。

●連勝中の5試合は、13点差以上からの逆転勝利だった。

●王者ゴールデンステイト・ウォリアーズをホームで迎え撃った際には、堅固な守備で勝利を収めた。

●カイリー・アービングが47得点をあげて延長戦での勝利を演出。彼は開幕からの11試合で球団史上最多得点をあげた。

●2年目のジェイレン・ブラウンが11月16日(同17日)のウォリアーズ戦から20日(同21日)のダラス・マーベリックス戦までの3試合で合計71得点、フィールドゴール成功率56.7%を記録し、ポテンシャルを開花させた。

セルティックスファンが誇りに思えるプレイが数多く見られたものの、ブラッド・スティーブンズ・ヘッドコーチは「16連勝に見合うだけのチームではない」と言う。それでも、スティーブンズHCは「だが、チームは実力を証明しようとする決意に満ちている。劣勢であっても挽回しようとする選手たちの気持ちを言葉では十分に伝えられない」と続け、チームの姿勢、気持ちの強さを称えている。

連勝中の逆転劇、選手たちが示した気骨により、レギュラーシーズン残り63試合を戦うチームの基礎が築き上げられたと言っていい。新人のジェイソン・テイタムは「連勝中の勝ち方、乗り越えてきた困難を考えれば、チームの一体感は増したと思う」と、連勝を振り返った。

「この経験で、以前よりタフなチームになれた」。

強い精神力こそ、苦しい時期にチームを勝たせてくれる。今季のセルティックスには、間違いなく強靭な精神力が備わっている。ここ5週間の大半で、チームは気持ちの強さを示した。10月20日(同21日)から11月20日(同21日)まで続いた連勝記録が、それを物語っている。

今はこれ以上を望むのではなく、チームが成し遂げたことに感謝するときだ。セルティックスは一丸となり、球団史上に残る連勝記録を達成し、そして、そのチームの勢いに我々も同乗したのだから。

原文:C's Gave Something To Be Thankful For: 16 Straight by Marc D'Amico/Celtics.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ