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開幕直前プレビュー:パシフィック・ディビジョン

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王者ゴールデンステイト・ウォリアーズは、昨季の主力をほぼ残すことに成功し、連覇に向け準備を整えつつある。だが、その王者が所属するウェスタン・カンファレンス、そしてパシフィック・ディビジョンに与しやすいチームはない。開幕まであと10日あまりとなった今、NBA.comのスコット・ハワード・クーパー記者が、ディフェンディング王者と、今季のパシフィック・ディビジョンを展望した。


今季のパシフィック・ディビジョンの中心は、王者ウォリアーズだけではない。戦力補強に成功し、リベンジを誓うロサンゼルス・クリッパーズ、プレーオフ進出を目指すフェニックス・サンズ、そして再建段階に入ったサクラメント・キングスとロサンゼルス・レイカーズからも目が離せない。

ディビジョン順位予想:
1. ウォリアーズ*
2. クリッパーズ*
3. サンズ*
4. キングス
5. レイカーズ
※(*)はプレーオフ進出予想チーム

一段と激しい競争になるだろうが、今季もパシフィック・ディビジョンはウォリアーズが優勝する可能性が高い。昨季の主力をほぼ残留させることに成功しただけではなく、その多くが全盛期を迎えていないのだから、末恐ろしいチームだ。

ステファン・カリー、ブレイク・グリフィン、クリス・ポールら現代のNBAを代表する選手も揃うパシフィック・ディビジョンだが、各チームのヘッドコーチにも優れた人材が集まっている。

中でも、今季もっとも強力な戦力を誇るのは、ドク・リバースHCが率いるクリッパーズだ。デアンドレ・ジョーダンの引き留めに成功したばかりか、ボストン・セルティックス時代からの教え子であり、経験豊富で勝負強さも併せ持つポール・ピアース、ジョシュ・スミス、ランス・スティーブンソンらの獲得に成功した。これだけの陣容を揃えた以上、プレーオフでもカンファレンス準決勝以上に勝ち進めなければ、失敗とみなされる。

新人選手では、やはりドラフト2位指名を受けたレイカーズのディアンジェロ・ラッセルに注目したい。パスとシュートに定評があるだけに、1年目から次世代のレイカーズの顔として相応しいかどうか、ファンとメディアから厳しい目を向けられるはずだ。

原文:Champion Warriors sure to get test from retooled Clippers by Scott Howard-Cooper/NBA.com(抄訳)

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ