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開幕直前プレビュー:サウスウェスト・ディビジョン

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毎年のように競争力が高まるウェスタン・カンファレンスにおいて、最激戦区と呼ばれる地区こそ、サンアントニオ・スパーズ、ヒューストン・ロケッツ、メンフィス・グリズリーズ、ダラス・マーベリックス、ニューオーリンズ・ペリカンズが所属する、サウスウェスト・ディビジョンだ。昨季は全5チームがプレイオフに進出した同地区について、NBA.comのフラン・ブリンベリー記者が展望した。


今季もサウスウェスト・ディビジョンのプレイオフに争いは激しさを増すだろう。サンアントニオ・スパーズは、新たな中心選手としてラマーカス・オルドリッジを獲得。ヒューストン・ロケッツ、メンフィス・グリズリーズは昨季の主力を残すことに成功し、ニューオーリンズ・ペリカンズは、キャリア3年でリーグトップ5にあげられるまでに成長したアンソニー・デイビスを擁している。上記4チームと比較すると、ダラス・マーベリックスの戦力はやや落ちるものの、その実力は侮れない。昨季と同様に全5チームがプレイオフに進出するのは難しいと言わざるを得ないが、リーグ最難関の地区であることに変わりはない。

ディビジョン順位予想
1. スパーズ*
2. ロケッツ*
3. グリズリーズ*
4. ペリカンズ*
5. マーベリックス
※(*)はプレイオフ進出予想チーム

先述した通り、スパーズはオルドリッジの獲得により、再び優勝候補にあげられるだけの力を手にした。レギュラーシーズン序盤からチームケミストリーの構築が上手くいけば、ウェストで図抜けた存在になる可能性もある。

ロケッツは、昨季のシーズンMVPを決める投票で2位の票数を獲得したジェームズ・ハーデンが、今季もチームを引っ張るだろう。ハーデンが獲得を球団に直訴したタイ・ローソンとのバックコートコンビに期待がかかる。

堅守、ハードワークが持ち味のグリズリーズは今季もウェスト上位が見込め、ペリカンズは、MVP最有力候補にあげられているデイビスに加えて、アルビン・ジェントリー新ヘッドコーチが提唱するハイスピードオフェンスによるモデルチェンジが功を奏すると見られている。

マブスは、オフにモンテ・エリス(インディアナ・ペイサーズ)、タイソン・チャンドラー(フェニックス・サンズ)、ラジョン・ロンド(サクラメント・キングス)ら主力が抜け、デアンドレ・ジョーダンの獲得に失敗するなど、十分な戦力補強ができなかった。37歳になったダーク・ノビツキーの衰えも否定できない。それ故、今季のプレイオフ進出は難しいかもしれない。

注目の新人選手には、ロケッツのサム・デッカーをあげたい。リズムに乗れば連続してシュートを決める能力を持っているだけに、シュート多投型のチームスタイルに合致する可能性を秘めている。

原文:With Aldridge on board, Spurs the team to beat in Southwest by Fran Blinebury/NBA.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ