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開幕直前プレビュー:サウスイースト・ディビジョン

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昨季はアトランタ・ホークスが年間60勝をあげ、ダントツでディビジョン優勝を果たしたものの、復権を狙うマイアミ・ヒート、新勢力ワシントン・ウィザーズによる三つ巴の争いとなる可能性が高いサウスイースト・ディビジョンを、NBA.comのセクー・スミス記者が展望した。


昨季サウスイースト・ディビジョンからプレイオフに進出したアトランタ・ホークス、ワシントン・ウィザーズの前に立ちはだかる敵は、イースタン・カンファレンス内だけではなく、同地区にも存在する。

昨季は負傷者が続出したマイアミ・ヒートは、再びイーストのエリートチームになれるだけの戦力を手にした。プレイオフレベルに到達できるかはわからないが、シャーロット・ホーネッツもチームを刷新し、オーランド・マジックも若手を育成する方針に転換した。

ホークスが2年続けて年間60勝をあげる可能性はゼロではないものの、現実味は薄い。少なくとも、ホークス、ウィザーズ、そしてもう1チームがプレイオフ争いに絡んでくるだろう。

ディビジョン順位予想
1. ホークス*
2. ヒート*
3. ウィザーズ*
4. ホーネッツ
5. マジック

肺血栓により昨レギュラーシーズン後半戦の欠場を余儀なくされたクリス・ボッシュが復帰し、結成2年目のドウェイン・ウェイドとゴラン・ドラギッチのバックコートコンビの完成度も上がっている。主力に離脱者が出なければ、ヒートのプレイオフ進出は固い。

昨季のディビジョン王者ホークスも、デマーレイ・キャロル(トロント・ラプターズ)を除く主力がほぼ残留し、オフにはティアゴ・スプリッター、ティム・ハーダウェイJr.を獲得するなど、総体的に見て戦力維持に成功している。年間最優秀ヘッドコーチ賞に輝いたマイク・ブデンホルザーHCの手腕の下で、新チームのケミストリーがどう醸成されていくか、注目だ。

ダークホースはウィザーズだ。チームにインパクトを与えられる数少ないポイントガードのジョン・ウォールが健康なら、順位を上げることも可能だろう。

再建段階から抜け出せていないのはホーネッツ。再びプレイオフチームとなる前に、土台を固める必要がある。

マジックは今季もじっくりと若手を育てることを優先するはずだ。ビクター・オラディポ、エルフリッド・ペイトン、トバイアス・ハリスのレベルアップとともに、新人マリオ・ヘゾニャが1年目でどこまで対応できるかに注目したい。

このディビジョンの最注目新人は、ヒートのジャスティス・ウィンズロウ。万能型のウィングプレイヤーは、今年のドラフトで“儲けもの”と言われているだけに、即インパクトを与える可能性もある。

原文:Hawks, Wizards could get stiff test from healthy Heat by Sekou Smith/NBA.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ